飯盛山麓で野外ミサ「河内キリシタン祈年祭」~カトリック大東教会さん
毎年10月にカトリック大東教会さんが主催で、河内キリシタン発祥の地である飯盛山麓で野外ミサ「河内キリシタン祈年祭」が行われています。
当初は河内出身の、日本205福者殉教者である三箇アントニオと妻マグダレナを祈るミサを行なっていましたが、第5回から河内キリシタンの信仰そのものを祈る「河内キリシタン祈念祭」という名称に変更されました。

飯盛城の城主、天下人三好長慶がキリスト教の布教を認め、フランシスコ・ザビエル来日14年後の1563年に長慶の家臣73名が飯盛山で集団洗礼を受けました。その中に二十六聖人のひとり、パウロ三木の父である三木半太夫も含まれていました。後に殉教者となる三木パウロや三箇アントニオも幼少期を河内で過ごしています。
山麓の三箇、岡山、砂には教会ができ、飯盛山麓は異教徒がいないと言われたほど「河内キリシタン」は隆盛をきわめました。宣教師のヴィレラやフロイス、オルガンティーノがたびたび河内を訪問し、各地からも信者が集まり、盛大に復活祭やクリスマスが祝われたそうです。
飯盛山からは、堺や都を見渡すことができ、山麓は大阪湾に続く湖と東高野街道が通り、船でも陸路でも便利な交通の要衝でありました。
